先日…
長い事このお寺を支えて下さったご門徒さんがご往生されました。
はぁ…
私、僧侶になって未だに慣れないのが葬儀なんです。(まぁ慣れるもんではないんですが。)
でも、毎回お葬儀を勤めさせていただく中で、改めて命について考え直すご縁を頂いている。本当に有り難いことです。
最近は核家族化も進んだ上にコロナも重なって…
お葬儀もかなり簡素化になってしまったから、家族以外の人が触れる機会も減ってしまって。
そればかりか、中陰や法事も簡略化されて、段々とご法義を伝える機会も減ってしまった。。
まぁ…
これには我々僧侶にも原因があるんだけど…
お葬儀を只々過ごしちゃ駄目だね。その命を通して何を感じ、どう生きるかに本当の葬儀の意味があるんじゃないだろうか。
きっと。。
この佛縁は、亡くなった方からの命を懸けた贈物だったんだよね。
だから…
残された私たちは、この佛縁を大切にお聴聞して次に相続していくことが一番の恩返しなんだなぁ。。
【前(さき)に生まれんものは後(のち)を導き
後に生まれんものは前を訪(とぶら)え
連続無窮(むぐう)にして 願わくは休止(くし)せざらしめんと欲す
無辺(むへん)の生死海(しょうじかい)を尽くさんがためのゆゑなり】
『安楽集』
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